50代からはじめる、最初の一杯のよろこび
朝の静かな時間。
お気に入りのマグカップを手に、ゆっくりと湯気の立つコーヒーを口に運ぶ——。
そんな穏やかな一杯を、自分の手で淹れてみたくなったことはありませんか?
コンビニやチェーンのコーヒーがすっかり日常になっている今、
「家でももっと美味しいコーヒーを飲めたらいいのに」と感じたことのある方は、きっと多いはずです。
そんなあなたにおすすめしたいのが、ハンドドリップコーヒーです。
ハンドドリップってなに?
ハンドドリップとは、その名の通り、手でお湯を注いで淹れるコーヒーのこと。
ペーパーフィルターをセットしたドリッパーに挽いた豆を入れ、ゆっくりとお湯を注いでいきます。
特別な技術や高価な機械はいりません。
必要なのは、少しの道具と、ほんの少しの「やさしさ」だけ。
「コーヒーって、こんなに香りがよかったんだ」と、きっと驚くはずです。
ハンドドリップの“いいところ”
- 自分好みの味にできる
濃いめが好きなら豆を多めに、軽くしたいならお湯を多めに。
細かな調整ができるのは、自分で淹れるからこそ。 - 香りに癒される時間
豆にお湯を注いだ瞬間に広がる香りは、まるで小さな贅沢。
朝の始まりや、仕事終わりのひとときにぴったりです。 - 心が整う“淹れる時間”
お湯をそっと注ぐその時間は、まさにマインドフルネス。
スマホを置いて、コーヒーとだけ向き合う。そんな時間が、じわりと心に効いてきます。
はじめての一杯に必要なもの
まずは、これだけで大丈夫です
- ドリッパー(台形がおすすめ)
- ペーパーフィルター
- 中挽きのコーヒー豆(中煎りがおすすめ)
- やかん or 細口ドリップポット
- マグカップ or サーバー
- 手挽きミル(豆を挽く道具)←ぜひ購入してほしい
道具はすべて揃えなくてもOK。
最初はドリップポット→お家にあるやかん、サーバー→マグカップで十分です。
ドリッパーやドリップポット、サーバーってなに?
- ドリッパー
-
コーヒー粉とフィルターをセットして、お湯を注ぐ“台”。
円すい型と台形型があり、初心者には台形型が安定しやすくおすすめ。 - ドリップポット
-
ハンドドリップ用のお湯を、細く・ゆっくり・狙った場所に注げる専用のポットです。
- サーバー
-
コーヒーを落とすガラス容器。なければマグカップでも代用OK!
いきなり全部買わなくていい。ドリップポットやサーバーなら、あるもので代用できます。
ドリッパーのおすすめは?
まずはこれ!:カリタの台形ドリッパー
はじめての一杯にぴったり。お湯の注ぎ方が多少ばらついても、美味しく抽出してくれる安心感があります。失敗しにくく、味も安定。まろやかなコーヒーを楽しみたい方に。
少し慣れたらチャレンジ:ハリオの円すいドリッパー
コーヒーの「味の変化」をもっと楽しみたい方へ。注ぎ方次第でスッキリ系からしっかり系まで幅広い味が出せます。ドリップを“自分のスタイル”として楽しみたい方におすすめ。
まずは一杯、淹れてみましょう
材料(1杯分)
- コーヒー豆:10〜12g(中挽き)
- お湯:150〜180ml(90〜92℃が目安)
手順(シンプルバージョン)
- フィルターをドリッパーにセットし、粉を入れる
- お湯を少量注ぎ、30秒ほど蒸らす(粉がふくらむのを楽しんで)
- ゆっくり、中心から「の」の字を描くようにお湯を注ぐ
- 落ちきったら、できあがり!
コツは”ゆっくりと、やさしく”
最初はうまくいかなくても大丈夫。少しずつ、自分のペースで。
飲んでみて、気づくこと
「コンビニとちょっと違うな」
「なんだか香りが豊か」
「自分で淹れたってだけで、ちょっと嬉しい」
味の違い以上に、「自分の手で淹れた」という満足感が心を満たしてくれます。
それが、ハンドドリップのいちばんの魅力かもしれません。
次のステップへ
もし、「もっと美味しく淹れたい」と思ったら……
- 豆の選び方を知る【▶︎ 次の記事リンクへ】
- おすすめの器具を試してみる【▶︎ 道具紹介へ】
- 誰かに淹れてあげる【▶︎ おもてなしコーヒー講座】
50代からの“家カフェ時間”は、これからが本番です。
まずは、自分のために。一杯のコーヒーを、どうぞ。
おわりに
家でコーヒーを淹れる時間は、日々の中で自分を整える貴重な時間です。
慌ただしい毎日の中で、自分のためにコーヒーを淹れてみる。
それは小さな習慣ですが、人生を少しずつ変えてくれるかもしれません。
「自分時間」のスタートに、今日の一杯からはじめてみませんか?
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